≪7回目≫
「子どもを持たない」というプランBの人生 キャリアアップと不妊治療に向き合った末に見つけた、私の使命。(「UMU」不妊、産む、産まないに向き合うすべての女性たちへ、未来をともに育むメディア。2017.12.14の記事より)
子どものいない人生で、生きていく意味を見つける。
想像していなかったプランBの世界。
子どもがいる未来を想像して、それをイメージしながら治療にチャレンジしているんです。だから子どもがいない未来をいざ宣告されたときに、その未来をプランBとして考えていないわけなんです。未来にぽっかり空白が生じてしまったような感覚に「これか・・・!」と思いました。
そして、「子どもがいないのであれば、私の生きている意味はなんだろう・・・」とずっと考え続けました。
仕事と子どもを天秤にかけながら、産むことを先のばしてしまったという体験を盛った方のインタビュー記事です。
生きている意味を考え続けた時間が私の体験のなかにもあるので、とても共感しました。
ひとつ印象に残ったのは、次の言葉です。
『妊活を頑張っていたのは、母に孫を見せたかった、そこだったんです。もし自分自身が心から「子どもが欲しい」と思っていたら、もっと早い段階から頑張ればよかったわけなんです。突き詰めて考えてみると、どちらかというと人のためにがんばっていたんですよね』
カウンセリングの中で、「なぜ子どもが欲しいのですか?」とお聞きします。そこは大事な部分だからです。
そんな時に、「夫のため、親のためです。」と答えられる方は少なからずいらっしゃいます。もちろんそれも大切な理由です。でも自分の人生です。人のために頑張るのもありだけど、そうであればどこまで頑張るのか、自分の人生をすべてそれに費やしてもいいのかどうか、そのことは自分を大事にすることにつながっているのか、ということについても思いをはせてほしいのです。